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数学Ⅰ・A入門問題精講(旺文社)

数学Ⅰの学習のスタートに、最適な参考書。チャート式のように、いきなり、例題から始めるのではなく、ですます調のの優しい語り口での講義スタイルなので、気楽に読み始めることができるのがとてもよい。

著者は京大理学部数学科出身だけあって、やさしくわかりやすい解説の一方で、かなり本質的なことを書いていたりする。たとえば、三角比の拡張に関する、こんな説明。

θが90°を超えれば、もはや「角θをもつ直角三角形」を考えることは不可能ですから、「直角三角形」という枠組みを打ち破る「新しい規則」が必要になります。とはいえ、それが今まで考えてきた三角比をぶちこわしてしまっては意味がありません。「新しい規則」は、今までの話はそのままに保ちつつ、三角比を新しい領域へと拡張するものでなければならないのです。(P118)

多くの参考書は、いきなり座標だとか動径だとかを持ち出してきて、なんでこんなものが必要なのか、いままでの三角比との関連はどうなのか、という説明が薄かったりする。その点、この本はかゆいところに手が届く説明がしっかり書かれているので、よい。

なお、改訂版では、いままでの版にはなかった整数分野も収録されている。

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