中高一貫英語コース 受講案内
中高英語コースについて
県内の中高一貫の進学校(昭和薬科、開邦、球陽など)に通う中学生・高校生が対象
私は、これまで7年間、県内の公立中学、高校の英語教員を目指す方々を対象とした講座を担当してきました。実際に公立の学校で教壇に立っている英語の先生方なので、担当当初は「英語ができる人」相手の授業なのだと考えていました。しかし、現実はそうではなかった。
中には、基礎文法もガタガタ&グラグラ、語彙力もない、「英文を理解できないから日本語訳と照らし合わせて英文を読んでいる」と主張するなど、「え?え?えーっ?これで公立の学校で英語を教えているの?」と危機感を感じたのを覚えています。
現在の教員コースの受講生の中にもそのようなレベルの方はいます。しかし、そのようなベーシックレベルの方でも、英文法の大切さを知ってもらい、多ジャンルの英文を読み込んでもらい、英語で英文を理解する必要性・楽しさを知ってもらうことで、英語力を鍛え上げた方々が採用試験に合格していきます。
また、県内有名進学校の高校生を担当して感じたことは、「できる」高校生の英語力にも穴があるということです。ただ、彼らの持っているポテンシャルは非常に高い。また学習の基盤や学ぶ姿勢もきちんと構築されており、学習計画を立てこちらで用意した教材で学習してもらうことで、短期間で英語力(読解力、文法力)を伸ばすことは、何ら難しいことではありませんでした。
以上の経験から、「できる中学生・高校生」を対象に英語の力をさらに伸ばすお手伝いをしようと考えました。学校の英語の授業だけはやはり、卓越した英語力を鍛えることは難しいと思います。事実、「できる」学校に通っている生徒の英語力にも多くの「穴」があります。しかし、「できる」方の潜在能力は高い。また、学習に対する意識が高く基盤が整っている学生の吸収力はすさまじい。そのような高校生のために、一生使える英語力を身に付けてもらうのが、リベラルアーツの英語コースです。
授業内容について
まず、「英文法を軽視しない」というのが私の授業のスタンスです。現行の学習指導要領では「4技能」に重点が置かれ、英文法は軽視(むしろ無視)されています。これは非常にヤバイことだと思います。
日常会話程度を話せればよい、と考えている人にとって英文法の学習はあまり意味がないかもしれません。が、私の授業は「海外のファストフード店で英語で注文してみたい」という方や「沖縄県内の大学への進学を考えている」と言う方の授業ではありません。「海外の大学に入学したい」「東大、京大、医学部に入学したい」と考えている方のための授業です。いわゆる「トップクラス」の方にとって必要なのは、英文法をしっかりと理解し、生物学、歴史学、言語学、社会学というような様々なジャンルの英文を多読することです。理解する、考える、アウトプットする、間違いから学ぶ、という繰り返しを通して、英語を習得していきます。
講師について
私はネイティブスピーカーではありません。海外(カナダ)で大学を卒業した日本人です。「語学を学ぶのであればネイティブスピーカーから学びたい」と思っている方が多くいると思います。ただ、英語圏に留学して真っ先に感じることは、英語を話すノン・ネイティブスピーカーが多いことです。
大学の教授の出身地は、中国、南アフリカ人、インド、ドイツなど、さまざまです。学生も同様です。それぞれ、独自のアクセントやイントネーションで英語を話します。が、その「なまり」に顔をしかめたりする人なんて、1人もいません。というか、「なまり」のある人と話すのが日常です。それなのにいまだに「アメリカ人のような英語を話したい」や「ニューヨーカーのように話したい」という人がいます。時代遅れだと思います。
英語は自分をかっこよく見せるためのツールではなく、人とコミュニケーションをとったり、自身のパースペクティブやキャリアチョイスを広げるためのツールの1つです。必要なのは、ニューヨーカーの英語をまねることではなく、きちんとした英語を学ぶこと。どんな場面においても、文法が整った丁寧な英語を話してバカにされることは、ありえません。
知的素養のある人材になるためには整った英語を学ぶべきだというのが、経験から得た私の考えです。
対象者について
対象者は学習への意識の高い高校生です。英語力をもっと伸ばしたい、留学に備えてエッセイを書く力を養いたい、東大・京大の受験に備えたい、などなど、動機は何でも構いません。意欲があり、学習態度が備わっている方を対象とします。
開講コース
2025年度は、以下のコースを開講します。
基礎英語コース
中1~英文法の学習を中心に、英語学習の骨格を形成するクラスです。
ハイエンド英語コース
基礎英語コースの修了者を対象に、英検準1級・1級レベルの内容を学習し、難関大学入試に備えるコースです。