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【教員】今年度の教員採用試験専門英語を解き終えて

教員採用試験を受験した皆さま、遅ればせながら、お疲れさまでした。

昨年度の専門英語コースの受講生より「傾向が変わっていた」という噂を聞いていましたが、本日県庁にて問題を入手し(若干遅めですが…)、解いてみました。

1. 問題構成
文法の問題がきれいさっぱり消え去り、「リスニング→語彙問題→英文読解→学習指導要領」という構成でした。英文読解でも文法力が問われる問題はなし。昨今の「英文法軽視」の流れに則った問題となっていました。

2. 難易度
語彙問題の難易度は例年通り「高め」。ですが、すべて英検1級のパス単(旺文社)に記載されている語&熟語でしたので、同書(または同レベルの単語テキスト)を学習した人にとっては「秒」で解ける問題でした。英文読解についてですが、読解問題の数は(3題から4題に)増えているものの、各英文の語彙、内容は易化傾向にあります。特に最後の英文は、各セクションにサブタイトルまで付いていたので、「1語1句すべて読む」タイプの問題ではなく、「虫食い読み」で十分得点できる問題です。受験生が苦手とする「英文補充問題」も例年に比べて内容が読みやすく、全問正解できる問題でした。

3. 解き終えての感想
感想は「全体として易化」です。共通テストの傾向が「英文読解重視」「内容の読み取り重視」になっているということで、県の採用試験の作問もその傾向に合わせたのでしょう。速読&読解が得意な受験生にとってはラッキーな変更です。一方、語彙力が乏しく、そもそも英語が苦手な受験生にとっては、手も足も出ない問題だったと思います。「なんとな~くコレっぽい」と解答を選択するクセのついている方の点数は、悲惨なものだったでしょう。

4. 基礎講座では
9月スタートの基礎講座では「英文法をしっかり学習する」をテーマにします。専門英語の受講生を教えていて思うのは、「英文法軽視」の教育を受けてきた方々が英語を教える年齢になり教壇に立っている、ということです。高校、大学を通して文法を学習せずに、「なんとなく英文の内容を理解する」ことで受験を切り抜けてきた方が多い印象です。このような方々が今回の専門英語の問題で合格点をとるのは難しい。十分な英文法の知識なしに英文の内容を詳細に理解することは、まず無理です。細かな点まで取りこぼさず理解するために、まずは基礎文法をしっかりと学ぶということに基礎講座では力を入れます。