数学Ⅰの学習内容で、例年、苦手意識を持つ人が多い分野、三角比。
三角比の学習もそろそろ佳境に入ってきました。そこで、この分野の学習のポイントをまとめておきます。
直角三角形だけでしか、求めることができなかった辺の長さ、面積、角の大きさ。三角比を学ぶことで、直角三角形でない三角形でも、辺の長さや角の大きさ、面積を求めることができるようになる。これが三角比を学ぶ上での目標です。
❶ 三平方の定理とは何か、説明できるようになる。
❷ 直角三角形を使ったsin cos tanの定義を、正確に覚える。
❸ 30°、45°、60°の三角比(有名角)を、素早く導けるようにする。
❹ 三角比の相互関係の公式2つを、覚える。とくに、sinからcos、cosからsinが導けるようになる。
❺ 0°から180°までの三角比を、導けるようにしておく。
❻ 正弦定理と余弦定理の使い分けができるようになる。
❼ 三角形の面積の公式を2つ、覚える。
スタートは、中学校3年生で学ぶ三平方の定理です。ここから、正弦定理・余弦定理まで理解できるようになることを目指します。三角方程式や円に内接する四角形などはもちろん重要事項なのですが、とりあえずおいて、大切な幹の部分、❶~❼の理解を確実にしましょう。