先日、今年の看護師国家試験の合格発表がありました。
合格された皆様、おめでとうございます。
厚生労働省発表の学校別合格率より、沖縄県内5つの学校の合格率を確認しました。どの学校も、全国平均の数字を上回る実績を収めている点は素晴らしいです。ただ、ここ2年間の北部看護学校の国家試験合格率が低い点が懸念されます。北部看護学校の過去3年間の合格率をまとめると、次の通りになります(表の各セルの数字は受験者数→合格者数です)。
全体 | 新卒 | 過卒 | |
109回(2020.3) | 87→82(94.3%) | 83→79(95.2%) | 4→3(75.0%) |
110回(2021.3) | 83→74(89.2%) | 79→72(91.1%) | 4→2(50.0%) |
111回(2022.3) | 92→80(87.0%) | 83→76(91.6%) | 9→4(44.4%) |
表を見る限り、北部看護学校の合格率は右肩下がりで数字が下がっています。特に、
❶2021年・2022年の、ぐしかわ看護、沖縄看護の新卒者合格率が100%であること
❷北部看護以外の県内看護学校4校の全体合格率が90%を超えていること
❸2020年までは、北部看護の実績は沖縄県内の他の看護学校と比較しても遜色のない合格実績であったこと
を踏まえると、北部看護学校の国家試験合格率に関するここ2年間の傾向は、目を引き付けるものだと言えます。
何が、原因であるのか。コロナ禍における教育環境の変化なのか。どのような分析を行い、今後につなげていくのか。見守っていきたいと思います。